普段から診療所にかかりましょう

2019.10.09
お知らせ


私の夫は膵臓がんを患い7月に亡くなりましたが、最後の2ヵ月間はせいきょう診療所の在宅医療にかかり、夫だけでなく家族の私も支えてもらった経験をお話しします。

何でも相談できる 受け止めてくれる
ある時、体力の落ちた夫がお風呂の浴槽から起き上がれなくなったことがありました。どうしようもなくなって診療所に電話したら、看護師や事務のスタッフが助けに来てあとから湯浅先生も駆けつけてくれて、本当に心強く感じました。
その際、私は夫があとどれくらいもつのか気になっていたので湯浅先生にたずねてみたところ、湯浅先生は「これだけはお伝えしておきます。あと2日くらいかもわかりませんよ。」とかえってきました。厳しい内容でしたが、私のそのときの状況を受け止めてくれ、よりそってもらえたというのが感想です。家庭医は総合的に対応すると聞いていましたが、「何を相談してもいいということなんだな」と、このとき腹におちました。

みんなで支えてくれたから看病疲れなかった
その後も看護師やケアマネジャーに気兼ねなくいろいろ相談できたので、看病疲れは感じませんでした。訪ねてきた夫の弟には「もっとクタクタに疲れていると思ったけど、そんな様子ではないね。」と言われたくらいです。一人で抱え込まずに済んだからだと思います。

普段からかかっていたから在宅医療もスムーズに
なんでも相談できたのは、先生や診療所スタッフが親切なのもありますが、夫が普段から診療所にかかっていたから相談しやすかったという側面もあると思います。
在宅医療を受ける前からかかりつけ医として診療所に受診していれば、なんでも相談できる関係性ができていざというときに安心感を持って生活できるということです。だから、個人的な経験からになりますが、私は普段から診療所に受診することを強くおすすめします。

(小畑文子)