よりそう医療・介護で地域に安心を

2019.10.02
お知らせ


総代会で確認された2019年度のテーマの一つは「地域要求によりそう」ことです。医療・介護の事業もこのテーマで奮闘している様子を一部リポートします。

生活に寄り添う医療を追及 どんなことも相談に乗ります
60代の組合員Aさんは独り暮らしで家にこもりがちな生活でした。
ある日、足が痛いというAさんの訴えを近所の組合員の方が聞き、和田堀診療所にかかるようすすめましたが、「診療所に行くのは嫌だ」ということでなかなか受診となりませんでした。
そこで、診療所の看護師がAさんの家を訪問して話を聞いてみることにしました。看護師はAさんの足の状態を確認しながらコミュニケーションをとり、Aさんの体調の悩みも相談にのりました。その結果、Aさんは打ち解け、診療所にかかるようになりました。
Aさんは「福祉を使うのも嫌だ」という意向でした。しかし、コミュニケーションのとれる診療所スタッフと話し合うことで、福祉を使うことの拒否もなくなり、介護保険を使えるようになりました。どんな相談にも対応する姿勢で健康をサポートします。

「心配だね」で終わらない もう一歩踏み込んだサポートを
また、診療所の外来では「いつも薬は飲んでいます。」と言う組合員Bさんが、あるとき「とにかく体調が悪い」と来院。ちゃんと薬を飲めていればそうはならないはずなので、看護師が訪問して家の様子をみてみました。すると、ご自身で服薬の管理をするのが困難な状況が判明。すぐにお薬カレンダーを作成して定期的な服薬のサポートをしました。
患者さんの生活に一歩踏み込んで一緒に困難を取り除いていくことが大事と新井陽子看護部長は言います。通常の診療で見えてこない生活上の課題について「心配する」だけでなく、もうひと手間かけた医療で地域を支えることを追求します。

診療所にかかることを支援 安心の送迎サービス
受診したいけれど診療所までの移動が困難という方や、お一人暮らしで通院を同行してくれる人がいない方はだんだん増えてきています。そこで、上井草診療所では週2回、月曜日と金曜日の午前中に外来診療の送迎サービスを実施しています。
地域のボランティアさんがドライバーを担っていますが、送迎で通院される患者さんの体調などは看護師がしっかりと把握し、安全にかかれるようサポートしています。
送迎サービスの利用を希望の方はご相談ください。